皆さんこんにちは、北海道旭川でパラレルワークを実践しているファイナンシャルプランナーの大野雅志です。

私事ですが、一昨年の12月から勉強をしているキャリアコンサルトの学科試験が3月7日にあり、自己採点では何とか合格点に達していました。正式な通知は来ていないので、マークシートのつけ間違いなどがあって不合格となる可能性も0ではないので安心はできませんが・・・・

思えば昨年11月の試験では実技は合格、学科は1問足りず不合格で涙をのみ、不合格からの立ち直りに時間がかかりましたがなんとかリベンジを果たせました。

正式な合否通知は4月16日に発送されるので、この1か月はこれからのことをゆっくりと考えます。

そのキャリアコンサルタントですが非常に知名度が低く、圧倒的に知らない人の方が多いです。

職業能力開発促進法が改正された2016年4月から国家資格になっているので知名度が低いのは当然でしょうかね。また、どのような資格かもあまり理解されていません。

https://www.career-shiken.org/lp/ 
 ≪キャリアコンサルタントについてはこちらをご覧ください≫

職業能力開発促進法では『職業生活の設計とそのための能力開発を社員が自発的に行うこと(キャリア自律)を支援するため、企業がキャリアコンサルティングの機会を社員に提供すること』を努力義務としています。

このようなことや労働環境の変化などから今後の需要は高まっていくと考えています。様々な活動をしてお役に立てるように研鑽してまいります。詳しいお話は今度します。先ずはキャリアコンサルタントを知ってもらう活動からしていきます。

さて、話は変わりますが今の北海道は雪解けが進んで、日が長くなり、のんびりするにはいい季節になりました。まだ、雪が降ることもありますが少しずつ寒い日よりも温かい日が増えており、三寒四温といった感じでしょうか。もう少しすると雪の下から土の香りが漂いだして、フキノトウやタンポポ、つくしといった植物が顔を出します。

そうするとワクワク感が一気に加速します。

そのようなワクワクが多いこの季節ですが、一方では切なさがあるのもこの季節です。卒業、退職、転勤、部署移動などなど別れがたくさんある季節でもありますね。

僕の周りでも転勤で旭川を離れていく人たちがいらっしゃいます。やっと慣れて気の置けない関係になり、仕事の協力やサポートしてくれた方がこの地を離れるというのは本当に寂しいものです。

かつて転勤族だった僕は見送られる方だったのですが、旭川に定住してからは見送る側になりました。この寂さはどちらの立場でも、何回経験してもなれません。

つい、『春なのにお別れですね・・・』『飾りもつけずに贈る言葉・・・』『じゃあね、そっと手を振って・・・』といったフレーズを頭に浮べてしまいます。

さて、最初にご紹介したキャリアコンサルタントの講義で様々な理論や技法などを学びました。

その中で興味を覚えたのがウイリアム・ブリッジス(アメリカの心理学者)のトランジション理論でした。キャリアコンサルタントだけでなく保育士試験などでも取り上げられるそうです。

タイトルの”終わりから始まる”という理論です。なんとも趣のある表現だと思いませんか?

それとも”なんのこっちゃ”という感じですか?

トランジションというのは転機のことで、人生の転換期や過渡期のことをいいます。ある状態が終わり、別の状態が始まる移行の過程で、わかりやすく言うと人生の節目というところでしょうか。ブリッジスは『転機の始まり』は何かが始まるときではなく、「何かが終わる時』と提唱しています。

   終 焉(何かが終わる時期)
         ⇩
   中立圏(混乱や苦悩の時期)
         ⇩
   開 始(新しい始まりの時期)

この理論奥が深くて理解するのは結構難しいのですが今の僕なりに解釈してみました。まだまだ勉強中の身です。ちょっとずれているところはあるかもしれません。その時はご指摘ください、勉強して修正していきます。

転勤族だったころの僕を例に挙げてみます。

転勤が決まると一緒に仕事をした仲間やお客さんとの別れがあり、また地域を離れる状況があって、なんとなく切なかったりします。転勤はある程度分かっていても空虚感があります。これが終焉ですね。

転勤族は環境や仕事、お客さんに慣れて活動的になれる頃に転勤になります。これを繰り返しますが、新天地でまた一から関係性を築いたり慣れたりという流れがなんとなく面倒なこともありスパッと切り替えられないことも多いです。そして、しばしば「別れたくない」「前に進もう」で揺れ動きます。この心の動きが葛藤ですね。このモヤモヤするところが中立圏になります。

ブリッジスはこの葛藤の時間が最も重要な時間だといっています。

これは自分と向き合えるチャンスだからだと僕は理解しています。自分と向き合うということは難しく考えずに、今までうまくいっていなかったのなら「なぜうまくいかなかったのか」「どうすればよかったのか」を考えたり、いい関係が気づけていたのなら「なぜいい関係を気づけたのか」「なぜそう思うのか」などを考えたり、振り返りることみたいなものだと僕は解釈しています。

振り返ることで見えてくるものがあるかもしれないし、次へのチャンスがあるかもしれない。自分と向き合うことで変われるかもしれないし、成長できるかもしれない。そのように考られるといいスタートが切れると思いませんか。

このように考えると転機を生かさないともったいないような気がします。

自分を振り返り向き合うことで終わりに踏ん切りをつける。上手く踏ん切りがついたら新たな始まりをよりよく迎えられそうじゃないですか。

逆に踏ん切りがつかないといつまでもぐずぐずしていて中途半端なスタートになると思いませんか。きっといいパフォーマンスは発揮できないですね。

そうは言ってもそれほど簡単じゃない転機もあるはずです。例えば失恋とか、離婚とか、あるいは僕みたいに社長をクビになるとか(笑)その時はじっくり向き合ってスタートが少し遅れるのもありじゃないでしょうかね。始めるためにきちんとお別れする必要があるんじゃないかと思うのです。

別れだけでなく人生でこのような転機は幾度となくやってきます。

このような転機の時に常に運が悪いとか、人間関係に恵まれないとか思う人がいます。そのような人は自分との向き合い方が少ないのではないでしょうか。この転機というチャンスをいかして自分と向き合えばと変われる可能性は高くなるのではないでしょうか。そして、転機に自分と向き合うことを繰り返すと凄まじく成長できるのではないかなと思っております。

卒業、進学、就職、結婚、昇進、転居などなど転機は大小至る所にあります。

今回何が言いたいのかというと、人生の中で転機は幾度も訪れます。その転機の時に自分と向き合うことで成長できるんじゃないというこを言いたいわけです。ちょっとまどろっこしい説明になりましたがそういうことです。成長したくない人はそんなことしなくても大丈夫ですよ。

『何かを始めたいけど動けない』

『もう、いい年だから・・・』

『今更新しいことなんて』

そのように考えている人はもしかするとなにかの思い込みで自分と向き合っていないから何かを終わらせることができていないのかもしれません。

自分と向き合うのは始まりのために必要な時間です。転機というのはその自分と向き合ういいきっかけです。怖がらず、焦らず自分と向き合ってみませんか。

3月というのは冬が終わる時です。きっと転機なんですよね。だからこのようなのことを書いたかもしれません。転機は奥が深く手難しいです。だからもっと探求して困っている人の役に立ちたいと考えております。

取り留めない話を最後までお読みいただきありがとうございます。