皆さんこんにちは。

お金とキャリアのメンター大野です。

気が付けばクリスマスも終わり今年もまもなく終わりますね。

ブログも前回の更新から7カ月もたっています。ブログは 6年前の1月から書き始め92本も書いているのですが、7カ月も書いていないと文章も書けなくなるし、頭も整理できなくなります(このHPで26本、それ以前はアメブロで66本書います。)
https://ameblo.jp/lcoffice/entrylist.html (以前書いていたブログ)

書き始めた理由を考えると、

・ブログを書くことで頭の中に浮かんでいるものを出力して頭の中を整理整頓できる
・ブログで伝え方の練習ができる
・ブログで文章の練習ができる。

というものでした。

それを思い出したのでこれからも書き続けてみようと思います。

さて、コロナも少し落ち着き、いや落ち着いたといっていいかわかりませんが、セミナーや研修、飲み会などリアルの集まりが少しずつ増えてきました。

有難いことに僕も7月くらいからセミナーや講演などリアルでお話をする機会をいただいています。1年半ほど開店休業期間が続いていたので、お伝えしたいことは山ほどあります。ですが、時間も限られているので厳選してお伝えしています。

以前はお金の貯め方やローンの借り方などテクニックのお話を多くしていたのですが、最近はお金や仕事などの在り方についてのお話が多くなりました。僕はあり方のことをBE、テクニックのことをDOと表現するのですが、BEの話が多くなっています。

コロナ前は研修もセミナーも授業もリアルの集まりがほとんどでしたが、今はリアル、オンライン、ハイブリットと様々な選択肢ができて色々と変化しています。このままコロナ前には戻らず新しい世の中になっていくでしょう。そのような変化のときにはBEが役に立ちます。また、変化するときには恐れがつきものですが自分なりのBEがあると恐れが和らぎます。一歩踏み出す勇気もわいてきます。

変化と言えば、最近ダイバーシティや多様性という言葉を耳にする機会も多くなり、先ほどお話した集まりだけでなく色々な場面で選択肢が増えてきています。

僕は選択肢が多くなれば幸せや豊かさに近づく可能性が高くなりもっと良い世の中になるのではないかなと考えたりもしています。また、選択肢が増えることでいじめや差別なんかもなくなるのではないかと思ったりもします。

ただ、多様性はまだごく一部のことであり、日本はまだまだ画一的だったりしますよね。画一的な方が迷わないから良い、という人もいると思いますが、画一的だと思考停止なったり、主体性をなくす要因にもなりますし、そこから外れて苦しむ人も出てくるようにも思えます。

チョット話は変わりますが、皆さんは高校への進学率がどのくらいか知っていますか?講演会の資料作りで調べる機会があったのですが、驚愕の事実を知ってしまいました。

通信制への進学も含めると98.8%です。

義務教育は中学までです。中学卒業後は就職という選択肢があるはずなのに、それを選択している人は1.2%しかいません。これって選択肢がない状況だと思いませんか?まぁ、選択肢がないから進学先だけを考えればいいですよね。受験に集中できます。

ここで、高校に行かないという選択をすると、親や先生から『せめて高校ぐらいは卒業して』なんて泣きつかれたりします。また、『高校は義務教育じゃないのですか』という人まで出てきます。

58.6%です。僕が大学に入学した1989年頃は大学への進学率が30%弱でした。今、大学への進学率はそのころの倍ほどになっています。専門学校への進学が24%あります。合わせると83.6%の高校生が進学をしています。

これ、選択肢が狭まって画一的に向かっていませんかね?
みんな同じような進路になっていますよね?
何か違和感がありませんか、違和感を感じるのは僕だけでしょうか?

僕は大学などへの進学を否定しているわけではありませんので誤解しないでくださいね。

夢の実現のために必要な進学先を探す、何がしたいかわからないから大学に行って考えてみる、この地域に住みたいから進学する、自分の性格に合いそうな大学なので行ってみたい。

あるいは勉強したくないから進学しない、早く世の中に出たいから進学しない、世界を見たいから進学しないでワーキングホリデーをする。

などの様々な選択肢の中から色々と考えて自分で決めた結果があの数字なら画一的ではなく違和感も抱かないのですが、中卒よりも高卒、高卒よりも大卒の方が良いという理由から進学するのであれば明らかに選択肢が少なく画一的になりますよね。というか、それが標準というか当たり前になっていませんか。

ここから僕の考えを少し書きますね。

なぜこのようになったかというと、良い就職をするためじゃないですかね。『良い就職先に就職すると幸せ』あるいは勝ち組、それ以外は負けという考え方が標準になっているからではないでしょうか。よい就職先というのがより楽してお金が稼げる会社です。

高度経済成長のころは 『良い就職先に就職すると幸せ』 という考え方が正解だったと思います。そのために受験が過熱して”受験戦争”みたいな社会問題を引き起こしたのでしょう。だんだんその考え方が多数派となり、”当たり前”という思い込みをするようになり、幸せに近づくためには偏差値の高い学校に行く、という画一的な考えに変化をしていったんじゃないですかね。

いつしか、進学が当たり前になり、進学先を選ぶ基準が『興味がある』『面白そう』『やってみたい』などから偏差値という数字に変わったのでしょう。もし、自分の興味がある大学がかなり偏差値の低い学校だったとしたら、反対される確率が高くなるでしょうし、もったいないという人も出てくるかもしれません。

このようにして偏差値の高い人が偏差値低い学校に行くのはダメ、就職率が悪い学校はだめ、というような制限が多くなっていったのではないでしょうか。結果、自分の偏差値に見合った大学に進学し、2~3年生になると就職のことを考える、が標準になりました。

標準があると自分で考えて選択するという行動が減ります。レールから外れると負け組になるので標準から外れないようにレールを進むようになります。あまり悩まなくてすみます。就職先を選ぶ基準は給与、休み、残業の有無など数字の比較になりました。この環境は自分で考えて悩みそして選択する、という機会をどんどん奪い、主体性を育むチャンスをなくしてしまいます。

逆に自分で考え悩み選択するというプロセスをたどると主体性と自律の心が育っていきます。自律というのは『自分をコントロールする力』のことです。これは、麹町中学で校長先生をしていた工藤雄一さんが仰っていたことで、とても共感したので使わせていただきました。

制限をたくさんつけて主体性と自律心を育てないまま進学をして、その状態で就職すると苦労する確率が高くなります。なぜなら、企業が求めている人材は自律心があり主体性のある人間だからです。勉強してレールに乗って就職しても幸せでない人が多いのはこのようなことが起こっているからだと僕は推測しています。

日本の世界幸福度ランキングは165か国中56位です(2021年調査)

ちなみに世界幸福度ランキングは毎年アンケート調査が行われて発表されています。主な調査項目は以下の6つです。

1. 人口あたりGDP
2.社会的支援(ソーシャルサポート、困ったときに頼ることができる人がいるか)
3.健康寿命
4.人生の選択の自由度
5.寛容さ(過去1カ月の間にチャリティーなど寄付をしたかなど)
6.腐敗の認識(不満、悲しみ、怒りの少なさ、社会、政府の腐敗が蔓延していないか)

日本は1と3が高得点なのに4と5があしをひっぱりこのような順位になっていると分析されています。もし、勉強して、いい学校に入り、いい就職が幸せへのレールならこのような結果にはならないのではないでしょうか。

標準がなくなって、自分で考えて選択する機会が増えれば4は高くなるのかもしれませんね。そのためには、受け入れ側の社会が受け入れるための選択肢をたくさん用意する必要があるのではないでしょうか。

そもそも、世の中にはたくさんの人がいて、一人ひとり考え方や感覚がちがっているから標準なんてないのだと思うんですよね。みんな違うのに標準に当てはめようとするから苦しくなる人が出てくるのではないでしょうか。どこか無理をして過ごしているんでしょうね。それが蓄積していくから35歳~64歳の引きこもりが61万人もいるのではないでしょうか。15歳から34までの引きこもりも54万人いるそうです。

僕はそのように考えるから、98.8%や83.6%とか言う数字に違和感を感じます。みんな違うならこんなに偏った数字にはならないのではないでしょうか。だから、多様性にはまだまだ遠いのかなと思ったりもします。

何度も言いますが、僕は進学を否定しているわけではないです。そもそも、この推測が間違っているかもしれません。違和感を感じたので、頭を整理するために頭の中をアウトプットしてみました。

最後に

進学だけでなく暮らし方や、お金に関する考え方、働き方、に標準や正解はないと思っています。本人が幸せと感じるならどんな暮らし方をしても、どんなお金の使い方をしても、どんな働き方をしてもいいんじゃないですかね。

『こんな暮らしがしたいな~』って想像して、それを実現させるための手段としてお金や進学や就職があるんじゃないか、というのが僕の考え方です。受験のために一生懸命勉強して、良い学校に入って、良い会社に就職して、お金をいっぱい稼いだ先に幸せがあるわけではないだろうなと思っています。

人の数だけ暮らし方があります。

それぞれが、いいなぁ~という暮らし方をすればいいんじゃないですかね。選択肢は無限にあります。少しだけ勇気をもって標準的な暮らし方、画一的な働き方という考え方を捨てて、自分らしい暮らし方を想像して行動すると心が軽くなると思うんですよね。

喜劇王チャップリンの映画、ライムライトにこんなセリフがあります。

人生はすばらしい、

恐れの気持ちさえ持たなければ

人生に必要なのは

勇気と想像力と、ほんの少しのお金

最近の世に中は恐ればっかりだなと感じるので、少しだけ自分自身の暮らしや生き方を考えてほしいな、ということで最近はセミナーや講演でこのセリフをお伝えしています。

色々と考えた結果、進学資金が必要になった時には僕は全力でアドバイスやサポートさせていただきます。

今回はこの辺で、したっけね~