北海道の夏は短くて、お盆が過ぎると終わると言われています。
ここ旭川も7月中旬から続いた暑さが、お盆の台風を境にすっかり過ごしやすくなったというよりも、少し肌寒い日が続いています。7月中旬から約1ヶ月の最高気温が33℃、7日連続30℃越えもあり30℃越えは10日間。それも嘘のように夏が過ぎ去っていきました。
その短い夏に旭山動物園では“夜の動物園”と称して21時までの延長営業をしています(通常は9:30~17:15)
今年は8月10日~16日まででした。今やすっかり有名になってしまった旭山動物園ですが、地元にいるとなかなか行く機会がなくしばらく行っていなかったのですが、なぜか突然動物園に行きたくなり“夜の動物園“に行ってきました。
(キリンの夫婦)
薄暮の18時半くらいに到着し閉園までいましたが、2時間半では足りなかったですね。パンダもコアラ、カンガルーもいない動物園ですが子供はもちろん大人でも十分楽しめます。その秘密は“形態展示“という従来の動物園の展示方をやめて、“行動展示”という全国の動物園にイノベーションを起こした動物の見せ方にあります。
機会があれば皆さんも是非いってみてください。夜の動物園だけでなく冬の動物園もあります。行けば色々な発見があるはずです。
(ライトを浴びるレッサーパンダの空中散歩)
みなさんこんにちは!!
北海道旭川市で『お金をとおして働き方を追究する』ファイナンシャルプランナーをしています、リーダこと大野雅志です。
先ほど話をした旭山動物園は1967年(昭和42年)開園で、年間150万人ほどの入場者がいる動物園です。日本では東京上野、名古屋東山、大阪天王寺の各動物園に次ぐ4番目の入園者数です。2007年(平成19年)には上野動物園の入園者数を上回り日本一になったこともあります。近年はインバウンドも20万人ほど見に来る世界的に有名な動物園です。
しかし、その人気の動物園も順風満帆にきたわけではなく、平成8年には入園者が26万人にまで減少し閉園の危機もありました。そこから皆さんもご存じだと思いますが、イノベーションを起こしてV時回復し現在に至ります。一時は事業再生のモデルとして紹介されたりもしました。
ちなみに、ご存じだと思いますが、イノベーションは新しい技術を開発するだけでなく、従来のモノ、しくみ、組織などを改革して社会的に意義のある新たな価値を創造し、社会に大きな変化をもたらす活動全般を指すきわめて広義な概念です
旭山動物園だと行動展示がイノベーションですね。そこにたどり着くまでにはスタッフが真剣に議論を重ね紆余曲折を経て現在の形になったそうです。有名なのが14枚のスケッチの話ですね。
危機を脱出するためにスタートから幾度も話し合われたことは『そもそも動物園とは何なのか?』と、あるのが当たり前になっていた動物園の存在意義さえ揺るぎかねないことに目を向けたそうです。
この記事を読んでいただくと分かっていただけるような気がします。
https://nvc.or.jp/scene/1155
文中にある『動物たちを生き物として見ればその日その日で変化していることもわかる。命あるものとしての動物をお客さんに伝えることを強く意識し始め』とありますが、それは動物園とは何かと向き合ったから分かったことだと思います。そして『伝えるのは、命』『つなぐのは、命』という理念が見えてきて、それをどのようにすれば伝わるのかを考えた結果、動物が生き生きと行動する環境が必要と言う考えに至り行動展示が生まれました。
この当たり前に目を向け向き合うことは、旭山動物園に限ったことではなく『なぜこの仕事を選んだのか』とか『何のために働いているのか』と自分自身に目を向け向き合う時にも通用する考え方です。
現在日本はわりかし豊かな国です。飢え死にすることも先ずありません。安定しています、平和です。すっかりそれに慣れて『生きているのが当たり前』『今の平和が当たり前』と考えずに生きているといえるかもしれません。
たまにニュースで餓死のような報道はありますが、それは珍しいから報道されるのです。日常で頻繁に起こっていたらニュースにはなりません。
『ニュースやネットの情報は正しい』と当たり前のように鵜呑みにすると頻繁に起こっているような錯覚に陥ります。高齢者の自動車事故だってそうだと思います。年金2000万円問題もそうです。当たり前のように鵜呑みにしている人が多いです。それはマスコミに踊らされることにつながります。
少し考えると色々と気付くはずです。ですが考えません。思考停止状態です。特にネットの登場以降、私たちは思考停止しているように感じます。みんなが他責になってきている。当事者意識に欠けているといった方が分かりやすいでしょうかね。
当たり前に目を向けて考えるか、考えないかだけで人生は驚くほど変わるはずです。考えずに流されると・・・・。考えるか、考えないかの違いが結果として将来の収入の違いになります。
色々なことを自分で考える。老後にしろ、選挙にしろ、教育でも何でもいいですが、一人一人が当事者意識を持つことで自分の人生も、世の中ももっと良く変わるような気がします。
ちょっとこじつけになりましたが、今回動物園が教えてくれたことです。
勉強会のお知らせ
『実生活で役立つ”お金”の勉強会Vol6』を開催します。
自分を見つめ直すきっかけになると思います。
日時 2019年9月26日 19:00~
場所 市民活動交流センターCoCoDe
会費 1,000円
詳しくはこちらで