皆さんこんにちは、北海道旭川でパラレルワークを実践しているファイナンシャルプランナーの大野雅志です。

コロナ禍の師走、皆さんはどの様におすごしでしょうか?

「激変してどうしていいかわからない」という方もいらっしゃれば、「なんとなく不安」と思っている方もいらっしゃると思います。また、「いつもと変わらないよ」とおっしゃる方も少なからずおられるのではないでしょうか。

ここ旭川はご存じの方も多いかと思いますが、コロナが拡大し自衛隊に災害派遣を要請しました。市民にはリスクが避けられない場合の不要不急の外出自粛要請が呼びかけられています。そのような状況なので様々な集まりが中止になっている状況です。

その中で医療従事者の方は懸命に働いていらっしゃいます。幸いにも災害派遣されていた自衛隊の方々も2週間で撤収できたので、少しづつ収束に向かっているようです。少しでも早く医療従事者の労をねぎらえる日が来るのをただただ祈るばかりです。

僕も夜は自宅にいることが多くなったのでクリスマス用のチキンや年末オードブル、おせちなど予約してできる範囲で飲食店さんの売り上げに協力させていただいております。

旭川のソウルフード新子焼き(焼き鳥専門ぎんねこ)
チーズの名店japacheeseのチェダーとモッツァレラ

そのような中で少し明るい話題と言えばM-1でしょうかね。ちょっと無理がありますかね(笑)

昨年の王者は、僕の母校である大阪芸大の卒業生、ミルクボーイでした。今年の王者はマジカルラブリー、正直知りませんでした(笑)

僕は”見取り図”の漫才の方が好みでしたけどね・・・

さて、M-1グランプリに輝くと賞金1,000万円が手に入り、一夜にしてスターになり、グランプリの翌日から仕事がわんさか来るそうです。

マジカルラブリーもM-1直後から各メディアに引っ張りだこになり、寝ずにネタを披露していました。一夜にして人生が変わる、M-1は何とも夢がありますね。

だからでしょうか、M-1を目指す漫才師が年々増え、今年は5,040組のエントリーがあったそうです。「そんなに芸人おるんかい!」って突っ込みを入れたくなる数ですね(笑)

その中で大賞を取るというのはそこそこの実力や才能があるだけでは難しく、練習や舞台をこなし積み上げないと結果がついてこないでしょうね。マジカルラブリーも多少の運もあったとは思いますが、それは今までの積み重ねがあったからこそ運もふってきたのではないでしょうか。

夢といえば、12月7日に行われたプロ野球トライアウトにも夢がありました。新庄剛志選手48歳のプロ野球再挑戦です。連日マスコミなどで取り上げられてたのでご存じの方も多いと思います。トライアウトや新庄選手を知らない方はWikipediaで調べてください(笑)

トライアウトでは3打数1安打1打点と結果を出しました。対戦するピッチャーはプロをクビになった選手ですが、2カ月ほど前までは現役のプロ野球選手です。この結果も才能や運とかだけでは無理だとおもいませんか。

引退してから14年、コーチとかで体を動かしていたわけでもありません。年齢的に体に衰えもあるでしょう。だから、ベリーハードなトレーニングを積み重ねたのだろうと推察できます。そうでなければ結果は出ません。残念ながら獲得する球団は出てきませんでしたが・・・・

新庄選手の現役時代は「記録よりも記憶に残る選手」と言われ、プレーよりもパフォーマンスが多く取り上げられていました。パフォーマンスはもちろん最高だったのですが、プレーはそれ以上にすごかったです。特に守備はピカ一でした。勝負強さもありました。

それは、華やかさの裏側で人知れず練習を続けたという積み重ねがあったからでしょう。そのことは、新庄さんが引退前に所属していた北海道日ハムの元同僚、がんちゃんこと岩本勉さんのYouTubeで話されています。

そのYouTubeで、裏話として日ハム時代の春季キャンプの話をしていました。新庄さんは誰よりも早く球場に行って練習して、みんなが来る前に一度帰ってからまた球場に行っていたそうです。そんな風にして人前では練習する姿を見せなかったそうです。キャンプ以外でも新庄選手はめちゃめちゃ練習していたとガンちゃんはいっていました。

今回のタイトルは積小為大です。これは僕の座右の銘の一つです。「小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。 小 事をおろそかにしていて、大事をなすことはできない。」という意味です。

新庄選手のような選手でも、華やかさの陰で人に見せるための積み重ねをしています。メディアなどで取り上げられるのは華やかさという新庄選手のほんの一部だけです。その一部だけを見て才能や運がないとそうなれないと錯覚に陥ります。

M-1で大賞を取ったマジカルラブリーだって、昨年大賞のミルクボーイでも、稽古して舞台に立ち続けるという小さな積み重ねをしたからこそ大きな収穫に結びついたのでしょう。

昨年メジャーリーガーを引退したイチロー選手も「ちいさいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」と言っています。まさに積小為大ですね。

僕が尊敬する故野村克也さんも“「小事」が大事を生む”という本を出版しています。

最近話題の”鬼滅の刃”の第6巻でも、お館様が「鬼殺隊の柱たちは当然抜きんでた才能がある血を吐くような鍛錬で自らをたたき上げて死線をくぐり十二鬼月をも倒している。だからこそ尊敬され優遇されるんだよ」 と言っています。柱たちは血を吐くような鍛錬をしたから柱になれたのです。

このように、小さな積み重ねは大事なのですが、それをする人が減っているのかなと感じます。何か根拠や具体的な数字があったりするわけではないのですが・・・

ただ、先ほど書いたような錯覚している人、小さな積み重ねもせずに自分には才能がないからと何かを辞めたり、小さな積み重ねしていないのに運がないと境遇を恨んだり、そのような人を見たり聞いたりします。

また、”不労所得”とか”お金に働かせる”という言葉を最近よく目にします。これも努力する人を減らす要因の一つになりえます。

べつに不労所得を否定しているわけではありません。僕自身はこれからの時代には不労所得も必要だと考えます。

ただ、多く目にするのは不労所得を“楽して儲ける”ような感じで取り上げているものです。それを見た人は楽するための答を求めだします。

お分かりだと思いますが、答えを鵜呑みにして2,3回くらい行動してもうまくいく可能性は低いです。それは不労所得を得るにも小さな積み重ねが必要だからです。

何か資格を取ってもすぐに実務はできません。仕事なども教えてもらっただけではすぐに身につきません。それと同じことです。

すぐにできなくても、あきらめずに繰り返して行動(失敗)することで自分のものになっていきます。

例えば、ユーチューバーは明日から、いや今日から名乗れます。そして成功事例という答えも世の中にいっぱい溢れています。

では、それを見て一夜で人気ユーチューバーになれるでしょうか?

日本最初のユーチューバーといわれているヒカキンさんでもその地位にたどり着くまでに7年ほどかかっています。色々なことを言われても動画をアップするという小さい積み重ねをしました。その先に人気ユーチューバーが待っていたのです。

その過程を無視していきなり一攫千金を狙う人が多い。2,3回やってダメだと次の答えに、またダメだと次の答えに、次から次へと他人の答えだけを求めて鞍替えしていきます。そんな風潮が今の世の中にあります。

セミナージプシーといわれる方がこのタイプです。

ではどうすればよいのか?

答えはヒントでしかありません。ですから実践して自分のものにしていく必要があります。小さな実践です。

多くの人が、補助輪から初めて、後ろを支えてもらい、何度も何度も転んで、それでもまたTRYして自転車に乗れるようになりました。

最初からうまくいくことは稀です。満足しない結果がでたらチャンスだと思い次にTRYしましょう。そうすれば成功する確率が上がっていきます。TRYし続けることでだんだん土台が出来上がっていきます。そして、それが身につき自分のものになります。

中には才能がありそのプロセスを踏まずに一夜で人気ユーチューバーになれる人もいます。また、練習せずにプロ野球選手になる人もいるでしょう。なんの努力もせずにトップスターになる人もいるでしょう。それは稀だと思ってください

繰り返しになりますが、小さな積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつくのです。

エジソンだって、ライト兄弟だって小さな積み重ねをコツコツと続けた先に偉大な発明がまっていました。

鬼滅の刃にでてくる”我妻善逸”も一つの技だけをコツコツと磨き上げ、オリジナルのすごい技を生み出しました。

SNSが発達し、グーグル先生は何でも教えてくれて、3DプリンターやVR、ARとかが登場した現在はすぐにできることが多くなりました。

ホリエモンこと堀江貴文さんはすし職人の修業は不要だといいます。

もしかしたら積小為大は古いのかもしれません。昭和生まれのおじさんの“たわごと”かもしれません。それでも僕は小さな積み重ねが大事だと信じます。

僕は6,7年前、人前で5分も話すことができませんでした。今は90分の授業やセミナーをしています。

いきなりしゃべれるようになったわけではありません。発声練習もしました。外郎売も練習しました。6年間伝え方の勉強会に参加し続けています。本も読みました。少人数でもセミナーを続けました。他にも色々な小さな積み重ねをしました。その結果長い時間話せるようになりました。

長くなりましたが、今回言いたかったことは小さな積み重ねをコツコツすることは大事ですよということです。

勉強や仕事、スポーツ、人に尽くすことでも、人に会うことでも、それ以外でも「コツコツと積み重ねた先に明るい未来が待っている」ということです。

小さな積み重ねで身に着けたものはピンチの時に自分を救ってくれます。また、自信にもつながります。そして、思いもしなかった未来を運んできます。

まもなく新年を迎えます。来年がどうなっているかはわかりません。だから、新しい年に何か小さな積み上げを初めてみませんか?何歳になったって小さな積み重ねはできます。今からでも遅くはありません。

来年を良い年にしましょう!!

なんか大げさな話になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた、よいお年を・・・